【東京都立大学】廣田耕志教授らの研究グループが、ポリメラーゼεのゲノムメンテナンスにおける新機能を世界で初めて解明しました
2023年11月8日
本機構の採択者でもある廣田耕志教授が所属する研究グループが、ゲノムDNAを正確に複製する細胞にとって必須の酵素であるポリメラーゼε(イプシロン)の校正活性*が「DNA損傷部位で安全に複製を停止させてDNAの切断を防ぐ」働きをしていることを世界で初めて明らかにしました。この研究成果は、新たなメカニズムに基づいた抗がん剤開発などへの応用研究に結びつくことが期待されます。
詳細はぜひ、東京都立大学ホームページをご覧ください!
※ポリメラーゼεはゲノムDNAをコピーして細胞分裂前にDNAを2倍に増やす役割をもっています。これはDNA複製と呼ばれる反応です。この複製反応はとても正確であり、1000万回に一度しかコピーのエラーを引き起こしません。それは、この酵素の持つ校正活性による、コピーのエラーによって誤挿入されたDNAのパーツの切り取りによって成し遂げられています。この間違ったパーツの切り取りにより、コピーのやり直しが可能となり、正確性が大幅に高められています。
関連リンク